50代からのメガネ選び(まとめ)

1. 遠近両用メガネって万能？

「遠近両用メガネって遠くも近くもぜんぶ見えるの？」56歳　男性

遠近両用メガネは掛けかえなしで遠くも近くも見えるスグレモノです。

が、遠近両用メガネは万能ではありません。

ここでは、そもそも遠近両用メガネってなに？どのような見え方になるのか？
といった基本をメリットやデメリットもふくめてご紹介します！

遠近両用メガネとは？

遠近両用メガネは、写真のようにレンズの上から下に向かって、遠くを見る度数から近くを見る度数に度数が変化していくメガネです。

レンズのなかで度数が変化していくことで、レンズの外側・下側に向かってしわ寄せのようにぼやけて感じる部分(歪み)が発生します。

メリット

・メガネをかけたままで遠くも近くも見える

・かけ外しのわずらわしさがない

メガネを掛けたままで過ごせるので「老眼鏡をかけると老けてみえそう…」という方にも自然にかけていただけます。

デメリット

・視野の外側に歪みがでる

・中間距離～近くを見る部分ははっきり見える範囲がせまい

「座りっぱなしでパソコンを4時間以上使う」といった近くだけを見る場合などには
専用のメガネの方がはっきりとした見え方になります。

運転やショッピングなど遠くも近くもみる日常使いに遠近両用はピッタリでまず１本持っておきたいメガネです。

長時間のデスクワークをする方、楽器をされる方や美容師さんなど近くを広く見たい方には
デメリットの出る部分もありますので、生活環境に合わせて近く用のメガネと使いわけをするのがおススメです！

2. 50代からのデスクワークメガネ

「スマホが見えるように近く用のメガネを作ったけどパソコンが見えなくってさ」50代　男性

手元で使う便利なデバイスが増えましたね。
近く専用のメガネを作るといっても、メガネはどこの何を見るのか・見る距離によって必要な度数が変わるので
新聞、読書、スマホ、ノートPC、デスクトップPC…1本でそれぞれに合うメガネをのがたいへん難しくなっています。

そこで、デスクワーク中心の生活の方にオススメなのが【中近両用・近近両用メガネ】です。
その特徴をご紹介します！

①中近両用メガネ
中近両用はその名の通り中間距離と、近方を見るためのメガネです。デスク作業も歩き回ることも多い方にオススメです。

遠くは遠く用や遠近両用とくらべるとぼやけてしまいますが、中間距離〜近方がよりひろく見えるように設計されています。
遠近両用ではPC入力をするときにあごを上げて見ていて首が疲れる…
という方でも中近両用なら自然なお顔の向きで画面をみることができますよ。

②近近両用メガネ
近近両用メガネは、中近両用よりもさらに近くに特化しています。
遠くは見えませんので座りっぱなしで数時間作業をする方や手元の細かい作業が多い方にオススメです。

生活環境に合わせたメガネを選ぶことでより快適な視生活を目指すことができます。

3. メガネの【使い分け】してますか？

「さいきん帰り道の運転で遠くがぼやける…」50代 男性
「自分では遠くがぼやけて感じるのに視力検査ではしっかり見えていると言われる」とご来店されるお客様が増えています。
よくお伺いすると“デスクワークの時間が長い”お客様がおおいです。

本来メガネは見たいものの距離(目的距離)にあわせた度数で作るのが眼への負担がおさえられてベストですが、
１日中おなじ距離だけを見ていることはないですよね。そこで当店でおススメしているのは
遠近両用/中近両用/近近両用と幅広く使えるレンズを使うこと。
さらには1日の中で重要度の高いところに合わせてメガネを使い分けることです。
それぞれのレンズに得意・不得意がありますので生活に合わせて選びましょう。

あなたの生活では遠くと近く、どの距離を見ることが大事ですか？

生活環境に合わせておすすめの組み合わせをご紹介します！

①運転用 遠近両用 + デスクワーク用 近近両用

遠くも近くもしっかり見たい方におすすめです。
運転では遠くまで見るための遠近両用レンズが必要ですが、遠近両用では手元の見やすい範囲がせまいため長時間のデスクワークには向きません。デスクワークには専用メガネを使い分けましょう。

②家事用 中近両用 + スマホ・読書用 近近両用

基本家の中にいるから遠くまでは見えなくてもいい、料理など立ったり歩きながら手元を見ることが多い、という方にはこの組み合わせがおすすめです。

近近両用は歩き回るのには向いておらず、キッチンでは「案外距離があって見えにくい」こともありますので中近両用があると便利です。

具体的な生活環境をお伺いしてお客様一人ひとりに合わせたご提案もさせていただくことができますので、

お困りの方はぜひご相談ください！