補聴器ユーザー「こまりごと」の声を集めてみました
補聴器は安い物ではないのでモデル選びで失敗したくないですよね。今回は実際のユーザー様からご相談いただいたお困り事と解決方法/ご質問をご紹介します。
生活習慣や手先の器用さでおすすめのモデルは変わりますので参考になれば幸いです。
~目次~
1. 電池切れが心配
2.電池交換がむずかしい
3.充電式補聴器にしたらラクになる?
① 電池切れが心配
「出先で補聴器電池の電池が切れたらどうしよう」
70代男性のお客様からのご相談でした。「補聴器ケースに電池のストックを入れて持ち歩いているけど電池がすぐ切れてしまうことが多くて…どうするのがいいのかな。」とお困りのご様子でした。
そこで、補聴器電池のただしい交換方法や新しい補聴器をご紹介させて頂きました。
①補聴器電池の交換方法
補聴器電池は下記のようにして使います。
・シールが付いたままパッケージか補聴器ケース内の電池ポケットに入れて保管
・つかう直前にシールをはがし、平らな面を上にして手の中で1分置いてから補聴器に入れる
補聴器電池は空気電池です。電池や補聴器の種類・つかう時間・気候などによって変わりますが
1個あたりおおよそ1週間~10日ほど使用できます。
また、電池の平らな面に付いているシールをはがすと放電がはじまり
一度シールをはがしたらシールを付け直しても放電はとまりません。
冒頭のお客さまは、ストックの電池を補聴器ケースに入れるときに
「一度電池に付いているシールをはがして補聴器に入れて、音が出るか確かめてからシールを付け直してしまっておく」
との事でした。まだ使わないからとシールを付けて保管をしても日にちがたつと電池切れになっているのです。
②補聴器電池を長持ちさせるコツ
まずは①でご紹介した用法をまもり正しく使うことです。
・シールをはがしてすぐの時点ではまだ酸素と反応しきっておらず電池ぎれのような状態になる場合があります。
1分おくことで電池の平らな面にある空気あなから空気中の酸素をとりこんで電圧を安定させてから入れます。
・補聴器電池は気温が低いと電圧が低くなり、使える時間が短くなります。手の中で温めておく方が持ちがよくなります。
・湿気に弱い補聴器本体とは反対に、補聴器電池は乾燥によわいため、乾燥ケースに一緒に入れないようにしましょう。
・補聴器を使わないときは電池蓋をあけて電源をきりましょう。
これらのことに気を付ければ補聴器電池を長持ちさせやすくなります。
③充電式補聴器をつかえば手間いらず
ここまで取り扱い方法を詳しく説明すると
「気を付けることが多くて不安になってきた」と仰られるお客様も少なくありません。
補聴器を、手間をなくして簡単に&安心して使いたい!
そんな方には充電式補聴器がオススメです。
お風呂のまえや寝るまえなど、補聴器を使いおわったらケースの中に入れるだけでOK。
1度の充電で1日使うことができます。
また補聴器電池を使わないのでシールをはがして1分置く、手で温める、乾燥ケースに入れる前に電池だけ取り出す
といった手間がいっさい掛かりませんし、補聴器電池を買いにいく必要もないので便利ですね。
② 電池交換がむずかしい
『手がうまく動かんからさ~補聴器の電池取り替えるのにひと苦労なのよ』
80代男性のお客様がメンテナンスのあいだにポロっとこぼされたお言葉です。
補聴器ユーザーの方で共感できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
①補聴器電池の簡単な取り替えかた
補聴器には電池を取り出しやすくする工夫がされているのをご存知ですか?
補聴器電池の簡単な取り出しかたを2種類ご紹介します。
①-1補聴器のクリーニング用ブラシで取る
オーダー補聴器をご購入のときに付属でついてくるそうじ用のブラシの多くは先に磁石が付いています。
補聴器の電池蓋を電池全体が見えるところまで開き、ブラシの磁石を補聴器電池にあてて上に引っ張ると
補聴器電池がブラシに引っ付いて取れます。
①-2電池蓋のウラ側から押し出す
補聴器の電池蓋には電池を押し出せるように細いすき間があいています。
細いものを使ってすき間から補聴器電池を押し出すことができます。
②やっぱり補聴器電池を取り替えるのは面倒!
という方には充電式の補聴器もおすすめですよ!
充電式の補聴器は電池交換の必要もなく充電ケースにしまうだけで充電ができるので
細かい作業がに苦手な方でも安心して補聴器を使うことができますよ。
③ 充電式補聴器にしたらラクになる?
「充電式の補聴器ってよく聞くけど実際どうなの?」
これは75歳 男性のお客様からのご質問です。
お使いの補聴器の調子が悪くなったからと新しい補聴器への買い替えをご検討されていました。
電池交換がしづらくて困っていたところに充電式の補聴器があると聞いて知りたいとご来店いただきました。
①充電式補聴器とは
充電式補聴器は本体に充電池が内蔵されており、充電ケースに補聴器を正しい向きで入れるだけで充電ができるタイプの補聴器です。電池残量のめやすも一目で分かり便利です。
②充電式補聴器のメリット・デメリット
【メリット】
・こまめな電池交換の必要ナシ
・充電ケースに入れるだけで充電できる
・電源の入り切りのボタン操作が不要
(充電器に入れると電源オフ/充電器から取り出すと電源オン)
補聴器の取扱いで苦労することがおおいのが“電池交換”です。細かい作業がニガテな方、電池交換や買い足しが面倒な方には充電式補聴器がピッタリですよ。
【デメリット】
・電池式に比べて価格が高い
充電式補聴器の充電ケースも定期的に買い替えが必要になりますので電池と充電ケースの費用だけで比べると大きな差はありませんが、同じランクの補聴器であれば電池式よりも充電式のものの方が金額は高くなります。
・長く使わない場合も定期的な充電が必要
補聴器を使わないまま放置をしすぎると充電池の劣化の原因になりますので、長く使わない場合でも3~6か月に一度は充電が必要です。
充電タイプもいろいろ
充電器自体もモデルによって特徴があり、持ち歩きしやすいコンパクトなタイプ、充電器自体にも充電できて泊りの旅行でも安心して使えるものもあります。
いかがでしょうか?
つかう環境にあわせてどのタイプの補聴器にするかをぜひご検討ください。
まだ種類がよく分からない、迷うなぁ、という方はぜひ店頭でご相談くださいね。