補聴器の選び方まとめ!
補聴器もどんどん技術が進み、形状や機能、ブランドによって
多種多様な補聴器が発売されています。
こうなってくると「いざ補聴器を検討するにも何を選べばいいかさっぱり分からない!」
という方もいらっしゃるはず。
そこで補聴器選びのときに考えるべきことをまとめてみました!
-目次-
1.補聴器ってどう選べばいいの?~電池式/充電式~
2.補聴器ってどう選べばいいの?~耳かけ型/耳穴型~
3.補聴器ってどう選べばいいの?~ハイグレード/ベーシック~
4.まとめ
1.補聴器ってどう選べばいいの?~電池式/充電式~
「補聴器を試してみたいんだけど何を基準に選べばいいのか分からない」
「そもそも補聴器のことをほとんど知らない」
という方がまだまだ多いようで補聴器選びには皆さま苦労しているように思います。
今回は補聴器選びの際のひとつの考え方を紹介していきます!
・細かい手作業が苦手かどうか
最近の補聴器はどんどん小型化が進んでいます。
補聴器本体はもちろんですが特に考えてもらいたいのは電池です。
種類によっていろいろですが補聴器の電池は基本的に数mm程度の大きさしかありません。
この電池の交換作業を約10日毎にする必要があるため
手先での細かい作業が苦手な方にはちょっとストレスかも…というのが正直なところ。
というのを踏まえたうえで、ご自身がどちらに当てはまるか考えてみてください!
↓
A.細かい手作業は苦手な方だ
B.細かい手作業も特に苦にならない
A.細かい作業は苦手な方だ
細かい作業が苦手と感じる方には充電式の補聴器がおすすめです。
なぜなら充電式補聴器は先程説明した小さな電池の交換作業が必要ないから!
毎晩寝る前に付属の充電器に補聴器本体をしまっておけば、朝には勝手に充電されているわけです。
これはありがたいですよね!
いちいち電池を買いに出なくてもいい。ちまちまとした交換作業も必要なし。
欠点としては本体+充電器を購入することになるので、初期費用は電池式のものよりも少し高くなります。
しかし長く使っていくことを考えると、寿命10日の電池をその都度買い足していくことになるので
長い目で見ればそう大差ありません。
B.細かい作業も苦にならない
細かい作業が苦手でない方は、電池交換式のものでも問題なく取り扱えることでしょう。
とはいえ、上で説明した初期費用の点以外はあえて電池式を選ぶメリットはないのが現状です。
それだけ充電式の技術が進歩して普及してきているということですね。
ただし、充電式はそのほとんどが耳掛け型と呼ばれるタイプです。
耳穴型と呼ばれるタイプで充電式というのはまだまだ少なく選択肢があまりありません。
何らかの理由で耳穴型にしたいとお考えの方は基本的には電池式から選んでもらうことになります。
2.補聴器ってどう選べばいいの?~耳かけ型/耳穴型~
「補聴器」というワードを聞いた時にみなさんがまず思い浮かべるのはどちらでしょうか。
耳掛け型
耳穴型
細かい分類はありますが、補聴器の種類を大~きく2つに分けるなら
耳かけ型と耳穴型の2種類です。
いざ補聴器を検討するとなったら、この2種類からどちらかを選んでいただくわけですが、
いきなりどっちがいいですか?と聞かれてもよく分からないですよね。
そんな方のために、どちらが自分に合っているかを判断するための基準をご紹介します!
ご自身が↓のどちらに当てはまるか考えてみてください。
A.一日にマスクを何度か着け替える(着けたり外したりが複数回ある)
B.マスクはほとんど着けっぱなし(着けたり外しはあまりしない)
Aを選んだ方には耳穴型がオススメです!
理由は単純で耳穴型はマスクの着け外しに干渉しにくいからです。
仮に耳かけ型を選んだとするとマスクの紐+補聴器が耳の上にかかる状態になります。
マスクを外すタイミングで補聴器がマスクの紐に引っかかってしまうと
「マスクと一緒に補聴器も外れちゃった!」ということが起こりやすくなります。
その点、耳穴型は耳の穴にはめこむタイプなので、紐に引っかかるという事はまず起きません。
Bを選んだ方には、耳かけ型がオススメです。
マスクとの相性を考えると耳穴型に軍配が上がるところですが
耳かけ型でも着け方を工夫すればマスクとの併用は十分可能です。
さらに
・耳栓の大きさを変えることで着け心地を調整できる
・分かりやすい形状なので紛失しにくい
・充電式にすることができる
など耳穴型にはないメリットもあります。
マスクの着け外しを頻繁にするのでなければ耳かけ型も良いでしょう。
3.補聴器ってどう選べばいいの?~ハイグレード/ベーシック~
補聴器には空気電池式と充電池式、耳かけ型と耳穴型といったように色々と種類があり
どれを選べばいいのか分からないという方が多くいらっしゃいます。
そしてさらに言えば、空気電池式と充電池式、耳かけ型と耳穴型の中にもグレードがあり
使用環境に合わせたものを選ぶ必要があるんです。
ハイグレードになればなるほど細かい機能が増えて対応できる環境も多くなるので
予算さえ許すならハイグレード機種にするのが理想ではありますが・・・
そう簡単に手が出る金額ではありませんよね。
ということで現実的にどのグレードを選べばいいかの判断材料を紹介していきます!
メーカーによって多少違いはありますが補聴器のグレードは大体5段階ぐらいです。
一例としては
・プレミアム:本来の耳の聞こえに限りなく近い、繊細な音楽鑑賞も可能
・アドバンス:大人数の騒がしい環境でもストレスなく聞こえる
・スタンダード:電話や複数人での会話などの状況に対応
・ベーシック:↓の基本性能をより重視
・バリュー:最低限の基本性能を備えている
といった感じで上の方がグレードの高い機種です。
ここではアドバンス以上をハイグレードとします。
さて、この中からグレードを選ぶ上でまず考えていただきたいのはご自身の生活環境、生活習慣です。
例えば
・現役で仕事に就いていて大人数での会議に参加することがある
・養護ホームや習い事などで人が多く集まる場所に通っている
どちらかに当てはまる、もしくは近い状況が生活の中にあるのなら
アドバンス以上のグレードを使うのが望ましいです。
理由としては”音がする方向を絞り込む機能(スピーチフォーカス)が付いているから”
これがないと人が多い環境(=音が多い環境)では、どこの誰が喋っているのか判別できず
会話の内容がうまく聞き取れません。
「音は大きくなったけど、友達と集まると誰が喋ってるのかよく分からない」
というのは、比較的値打ちな補聴器を買った方からよく聞く声です。
また、紛失保証が付いているのもアドバンス以上のグレードです。
購入から2年の間は補聴器を1回失くしてしまっても無償で再作してもらえます。
修理保証はどの機種にもついていて
スタンダード以下は2年間、アドバンス以上は3年間修理が無料になります。
ただ、こういった保証の内容はメーカーによって多少変わってくるのでよく確認しておきましょう。
ハイグレード機種を選んだ方がいい条件をここまで紹介しましたが
バリュー、ベーシックの機種がダメというわけではありません。
「大人数がいるような場所に行くことはまずない」
「家の中でテレビと家族の声が聞き取れれば十分」ということであれば
スタンダード以下の機種でも十分聞こえが改善できる見込みはあります。
外出するとなるとどうしても聞き取りづらさは感じてしまうでしょうが・・・
要はハイグレードになるほど”様々な環境でストレスなく聞き取れるようになる”
ということを理解した上でご自身の生活様式と照らし合わせてみてください。
4.まとめ
聞こえが豊かになれば生活も充実します。
こんな時代だからこそ、活力を持って日々を過ごすのに補聴器は不可欠といえるでしょう。
生活様式も多様化していますから、それに合わせた補聴器選びは重要です。
今回の記事がその一助となれば幸いです。