補聴器ってどう選べばいいの?~ハイグレード/ベーシック~
補聴器には空気電池式と充電池式、耳かけ型と耳穴型といったように色々と種類があり
どれを選べばいいのか分からないという方が多くいらっしゃいます。
そしてさらに言えば、空気電池式と充電池式、耳かけ型と耳穴型の中にもグレードがあり
使用環境に合わせたものを選ぶ必要があるんです。
ハイグレードになればなるほど細かい機能が増えて対応できる環境も多くなるので
予算さえ許すならハイグレード機種にするのが理想ではありますが・・・
そう簡単に手が出る金額ではありませんよね。
ということで現実的にどのグレードを選べばいいかの判断材料を紹介していきます!
メーカーによって多少違いはありますが補聴器のグレードは大体5段階ぐらいです。
一例としては
・プレミアム:本来の耳の聞こえに限りなく近い、繊細な音楽鑑賞も可能
・アドバンス:大人数の騒がしい環境でもストレスなく聞こえる
・スタンダード:電話や複数人での会話などの状況に対応
・ベーシック:↓の基本性能をより重視
・バリュー:最低限の基本性能を備えている
といった感じで上の方がグレードの高い機種です。
ここではアドバンス以上をハイグレードとします。
さて、この中からグレードを選ぶ上でまず考えていただきたいのはご自身の生活環境、生活習慣です。
例えば
・現役で仕事に就いていて大人数での会議に参加することがある
・養護ホームや習い事などで人が多く集まる場所に通っている
どちらかに当てはまる、もしくは近い状況が生活の中にあるのなら
アドバンス以上のグレードを使うのが望ましいです。
理由としては”音がする方向を絞り込む機能(スピーチフォーカス)が付いているから”
これがないと人が多い環境(=音が多い環境)では、どこの誰が喋っているのか判別できず
会話の内容がうまく聞き取れません。
「音は大きくなったけど、友達と集まると誰が喋ってるのかよく分からない」
というのは、比較的値打ちな補聴器を買った方からよく聞く声です。
また、紛失保証が付いているのもアドバンス以上のグレードです。
購入から2年の間は補聴器を1回失くしてしまっても無償で再作してもらえます。
修理保証はどの機種にもついていて
スタンダード以下は2年間、アドバンス以上は3年間修理が無料になります。
ただ、こういった保証の内容はメーカーによって多少変わってくるのでよく確認しておきましょう。
ハイグレード機種を選んだ方がいい条件をここまで紹介しましたが
バリュー、ベーシックの機種がダメというわけではありません。
「大人数がいるような場所に行くことはまずない」
「家の中でテレビと家族の声が聞き取れれば十分」ということであれば
スタンダード以下の機種でも十分聞こえが改善できる見込みはあります。
外出するとなるとどうしても聞き取りづらさは感じてしまうでしょうが・・・
要はハイグレードになるほど”様々な環境でストレスなく聞き取れるようになる”
ということを理解した上でご自身の生活様式と照らし合わせてみてください。
いまいちピンと来なくてもまずは一度店頭で話を聞いてみてください。
そのための補聴器相談員ですので!