老眼鏡のアレコレ ~既製品とオーダーメイドの違い~
「老眼鏡ってどんなメガネ?」「そもそも老眼って何?」「ルーペと何が違うの?」
皆様の疑問を解消すべく、以前の記事で老眼のしくみ、老眼鏡やルーペについて簡単に解説させていただきました。
老眼鏡は大きく分けて、市販されている既製品のものとメガネ屋で作るオーダーメイドの二種類があります。
今回はこれら2つの違いについてお話ししていきます!
既製品の老眼鏡
既製品の老眼鏡について。なんといっても安いのが特徴です。今ですと100円ショップなんかにも置いていたりしますよね。
まず、結論から言うとメガネ屋ではあまりオススメしてません。
「+1.50」や「+2.00」といった数字が書いてありますが、これがレンズの度数を表しており数字が大きくなればなるほど強くなります。基本的にこの度数は0.5刻みになっています。
ただこの度数、左右で同じになっておりそれが目には悪影響になる場合があります。
理由は簡単で、多くの人は左右の目で度数が違うからです。
度数が合っていないメガネをかけていると私たちの目は無理をしてピントを合わせ物を見ようとします。
かえってそれが目に負担をかけることとなってしまい、度数の進行や疲れの原因になります。
また片方の目だけで見るクセがついてしまうなんてことも…
また、レンズの焦点の位置に関しても同じような事が言えます。
本来メガネはレンズ焦点(度の入る位置)と目との距離が離れる為、レンズの焦点(度の入る位置)と目の中心を
合わせる必要があるのですが、既製品の老眼鏡はあらかじめ焦点の位置が決まっています。
度数だけでなく左右の目と目の幅の距離も当然人によってバラバラ。
焦点と目の位置が合っていないとその分だけ目を動かして物を見ることになりますし
これについても疲れや物の見方の変なクセの原因になったりします。
一方オーダーメイドの老眼鏡は・・・
では今度は、メガネ屋でオーダーメイドで作る老眼鏡について説明していきます。
まず、メガネ屋できっちり検査して作る(もしくは眼科の処方箋を持っていって作る)ため、お客様一人ひとりの度数や目幅、ご用途にあったものが出来上がります。
前述したように既製品では左右の度数が同じになっていることが殆どなのですが、オーダーメイドで作った場合は左右それぞれに適した度数を入れれるのはもちろん、度数自体も0.25刻みでより個々人に合った選択が可能です。
度数の範囲についても既製品にはないような強い度数を入れることができます。
やはりこのカスタム性がオーダーメイドと既製品との大きな違いですね。
他にはブルーライトカットやUVカット、キズ防止コート等オプションでレンズに様々なコーティングを施す事も可能です。
まとめ
確かに既製品の老眼鏡は安いですが、お客様一人ひとりの目には合っていないことが殆どです。
壊れた時のスペアや外出用として既製品の物をもっておくのはアリだと思いますが、日常的に長時間使うものであれば
メガネ屋としてはやはり「オーダーメイド」でお作りすることをオススメします。
メガネが初めての方もそうでない方も、我々スタッフが真摯に対応させていただきますので、是非一度気軽にご相談くださいませ。