もっと快適になる遠近両用の使い分け方まとめ
遠近両用のメガネを買って”遠くも近くもこれで完ぺき!”と思ったけれども、「あれ?普段はいいけど仕事のときだけなんとなく、見づらい…?」そんな経験したことありませんか?残念ながら、1本で万能に使えるメガネはありません。しかし、「お部屋での趣味のときだけ」「休日のいつものスポーツのときだけ」など使いたいポイントをしぼってお使いの遠近両用では足りない部分をカバーするメガネを持っておくことで快適さが格段に変わります!
そんな遠近両用メガネとの使い分け例を3つご紹介します!
~目次~
1.遠近なのにパソコンが見づらい…
2.楽譜の見づらさを解決したい!
3.ゴルフでも使える遠近両用メガネないかな?
1.遠近なのにパソコンが見づらい…
「ふだんは遠近両用で問題ないんだけど、仕事でパソコン作業のときだけなんとなく見づらいんだよね…老眼すすんだのかな?」
ご相談いただいたのは57歳 男性のお客様でした。今までは仕事中は外での作業や運転が多かったのですが、最近パソコン作業が多くなって見づらさを感じるようになったそうです。
遠近両用メガネを使っている方で、1日のうち4時間以上デスクに向かっている方は、デスクワーク用中近両用/近々両用のメガネとの使い分けをするとより快適に仕事ができますよ!
中近/近々両用とは?
遠近両用のように1枚のレンズのなかに遠くを見る用・中間用・近くを見る用などいくつかの度数が入ったレンズで、室内のような中間距離をメインに見るものを中近両用、デスクまわりなどの近くをメインに見るものを近々両用といいます。
中近/近々のどちらのレンズがいいかは環境にあわせて選びましょう!
①デスクワーク+移動をしたい/人の顔も見たい
→中近両用レンズとの使い分けがおすすめ!
中近両用レンズは遠近両用に近い見え方で、遠近両用レンズの苦手とされるパソコンの距離もより広く見られるようになっています。
△運転時に標識や信号を見たり、外の現場作業で遠方の状況を確認できるほどの遠方までは見えません。
〇手元の資料から、パソコンのスクリーン、少しはなれたの掲示物など室内の仕事で必要な距離のものを見ることができます。
デスクまわりを広く見つつ立ち上がって歩いたり、すこし離れたところにいる人の表情をみるといった室内で過ごすことには向いていますので、仕事の時には中近両用レンズ、通勤は遠近両用レンズを掛けるような使い分けがおすすめです。
②座りっぱなし、デスク完全集中タイプ
→近々両用レンズとの使い分けがおすすめ!
近々両用レンズはデスクまわりをいちばん広く見られます。
手元の資料を確認しながらパソコンの画面を見たり、パソコンのスクリーンが広い、マルチスクリーンなどデスクまわりを広く見たい方には近々両用レンズとの使い分けがおすすめです。
ただし、1m以上先はぼやけて見づらいので立ち上がって移動するときには遠近両用また中近両用に掛けかえましょう。
2.楽譜の見づらさを解決したい!
「今の遠近両用のメガネでは楽譜の位置がちょうど見づらいのよ」
とお越しいただいたのは60代女性のお客様。2年前に趣味ではじめたアコースティックギターの新しい曲に挑戦しようとしたものの、今の遠近両用のメガネでは楽譜は近づかないと見えないし、近づくとギターが弾きにくいし…どうしたものかとお困りでいらっしゃいました。
遠近両用でのギター演奏のときには楽譜はおよそ70cmはなれた位置、正面より少し左側に置くと正しい姿勢で無理なく見られて良いとされています。しかし実はこの位置、遠近両用の苦手な部分でもあるのです。
遠近両用はもともと遠くをメインに見るためのレンズです。遠近両用メガネを常用するばあい、近くは新聞など30~40cmの距離が見えるように合わせることが多く、楽譜の70cmの距離はレンズの遠くをみるところと近くを見るところの間の部分を通して見なければなりません。この位置はメガネの中でも見える視野がせまく、目線だけで楽譜のある少し左側を見ようとすると歪みでボヤケてしまうことがあります。
そこで、使うと便利なのが
中近両用レンズ
遠近両用のように室外などの遠くは見えませんが、中間距離の視野がひろいため楽譜の位置もゆがみが少ないままみることができます。また、専用の老眼鏡とちがい少し遠くまで見える設計なので相手の顔が分かりコミュニケーションがとりやすいため、教室など人数のいるところでも掛け外しの必要が少なくなり快適ですよ。
せっかくの楽しい趣味なら見づらい不自由さがなく快適にできる方がいいですよね。お一人ひとりの視力や楽譜を見たい距離に合わせた見え方もお店で体験していただけます!お困りのかたはぜひお試しにいらしてくださいね。
3.遠近両用メガネだとゴルフできないのかな?
「最近ゴルフを始めたんだけどさ、今かけてる遠近のメガネだとスタンスとった時にボールが見づらいんだよね。遠近じゃゴルフだめなのかなぁ?でもスコアが全然見えないのも困るし…」
とお悩みを教えて下さったのは60代男性の常連のお客様でした。
安心してください!ゴルフで使いやすい遠近両用もつくれます!
まず遠近両用レンズとは、一枚のレンズの中で、遠方を見る度数→中間距離→近方というように上から下に向かって度数が変化していくレンズです。目線が下に行くほど近くが見えるように変化していく構造のため、どうしても左右に歪みが発生する部分ができ近方の視野ほど狭くなる性質があります。この歪みは遠くを見る度数と近くを見る度数の差(加入度)がおおきいほど強くなり、視野はせまくなります。
このメガネでゴルフのスタンスをとったとき、目線を下げ少し横目を使って近くを見るための度数の入ったところか遠近の歪む部分を通して見ることになるため、ボールがぼやけて見えてしまうのです。
ゴルフを快適な見えかたで楽しむためにはもう1本専用のメガネを作るのがオススメ!
さきほどお伝えしたように、遠近両用のメガネでは、遠くを見る度数と近くを見る度数の差(加入度)が大きいほど歪みも大きくなり視野がせまくなります。そのため、近くを見る度数を細かい文字までしっかりハッキリ読める強い度数ではなく最低限スコアが見られる程度に加入度を弱めることで歪みを抑え少しでも遠くを見やすくすることができます。歪みの少ない設計のレンズを選ぶとより快適です。
今回のお客様はお仕事でデスクワークが多いため、お使いの遠近両用メガネは近くの見え方重視のかなり加入度がつよく歪みの多いものでした。ゴルフ用に遠近両用を使い分けたことでだいぶラクになったと喜んでいただけました。同じ遠近両用でも目的に合った度数で使い分けることで、仕事でもゴルフでもそれぞれ集中してのぞむことができるようになりますよ!
いかがでしたか?快適な見えかたを維持するためには目に負担をかけないことが大切です!
今お使いの遠近両用メガネで見えかたに困るところのある方はぜひお試しにご来店ください!