高い補聴器はどうして高いの?
2021年04月18日
「この補聴器はなんでこんなに高いの?」
「高いのと安いのは何が違うの?」
補聴器のご相談に来られた方へあれこれと説明をさせていただいていると
どうしてもどこかで金額の話になってくるわけですが
そのとき皆さん口を揃えて気にされるのがこの2つです。
「知り合いが50万、60万もするような補聴器を使っている」という話もあれば
「10万もしないので十分だって友達は言ってたんだけど」という話も聞きます。
それでは皆さん混乱するでしょうし、高いものと安いものの違いが気になって当然です。
一言でいってしまえば、対応できる状況が多い補聴器ほど金額も高い、です。
本来の耳の機能に近い補聴器ほど高い、といってもいいかもしれません。
通常、補聴器が想定している使用環境というのは大きく分けて
①静かな場所での会話
②騒がしい場所での会話
この2種類です。
騒がしい場所での会話でも、しっかり聞きたい音にフォーカスしてくれる補聴器の方が
金額としては高くなります。それだけ高性能ということですからね。
「家の中で使う分には問題ないけど、食事に行ったり人がたくさんいるところだと聞き分けられない」
という方がいらっしゃいますが、そういう場合は補聴器のグレードを上げる必要があるかもしれません。
逆に家の中でTVが聞こえればOK、家族の声が聞こえれば大丈夫、という方は
そんなに高グレードのものでなくても十分かもしれません。
さて、では最初に話に出た50万以上もするような補聴器はというと、
①静かな場所と、②騒がしい場所という基本的な状況2つを踏まえ、
Xセンサーという新機能によって付けている人間の動きや周囲の環境を把握し、
400パターンの中からその場その時に合わせた最適な音質に調整してくれます。
これまでの補聴器では難しかった、動きながらの会話、会議など複数人での会話の快適さが段違いです。
…本来これだけのことができていた人間の耳はよくできたもんですね!
脳の働きによる部分も大きいですが。
また、スマートフォンに専用アプリをダウンロードすればマスクモードへの切り替えも可能です。
これによってマスク越しの声もクリアに聞き取りやすくしてくれます。
マスク着用が当たり前になってしまった現代にマッチした機能ですね!
今回いわゆる高い補聴器として紹介したのはsignia(シグニア)というメーカーさんの補聴器です。
気になった方はぜひご相談を!