子供用メガネのレンズを薄くしたい! ~レンズの厚さについて~
「ウチの子は度数が強いんですけど、レンズはなるべく薄いのをかけさせてあげたくて・・・」
と、こちらは4歳のお子様の弱視治療用メガネをお求めのお母様からのご相談。
治療用という事もあって、お子様には初めてのメガネがなるべく嫌いにならないようにしてあげたいですよね。
この記事ではメガネのレンズの厚みについて解説させていただきます!
そもそもレンズが厚いとどうなるの? ~レンズの屈折率について~
まずレンズには大きく分けて近視用のレンズと遠視用のレンズの二種類があります。
近視用(度数がマイナス)は凹レンズのため両縁側に厚みが出ます。また、レンズ越しだと眼が実際より小さく見えます。
一方で遠視用(度数がプラス)は凸レンズのため中心に一番厚みが出ます。また、レンズ越しだと眼が大きく見えます。
この眼が大きく見えたり小さく見えたりするのを極力抑える方法がレンズを薄く仕上げることなんです!
レンズには屈折率というものがあり、この屈折率の数字が大きいほどレンズが薄く仕上がり視界の歪みも少ないものとなります。一般的なメガネ屋では大体屈折率1.50~1.74までレンズの取扱いがあります。
なので「レンズを極力薄くしたい!」って方はまずこの屈折率の高いレンズを選んでいただくと効果的です!
度数が弱いお子さまであればこの屈折率に関してはそこまで気にしなくていいのですが、度数が強くなれば強くなるほどレンズに厚みが出るので、選ばれるレンズの種類によって仕上がりに大きな差が出ます。
また、レンズが厚いと見た目が不格好なのはもちろんですが、左右で度数に大きく差があるお子様だと薄いレンズを使うことで左右での厚みの差を少なくすることができますよ~!
遠視用レンズには薄型加工がオススメ!
先述させていいただいたようにレンズの薄さは屈折率で決まるのですが、そのレンズをさらに薄くできる方法が薄型加工になります!
こちらの薄型加工は遠視用(度数がプラス)のレンズにしか対応していないのですが、メーカーさんに特注することで同じ屈折率のレンズでもより薄く軽く仕上げることが可能です。
上の写真、実は左右とも同じ屈折率・同じ度数のレンズなのですが、通常のレンズ(左)と薄型加工を付けたレンズ(右)を見比べていただくと、厚みにこれだけ差が出るんです!
薄型加工を付けていない屈折率1.67のレンズよりも、薄型加工を付けた屈折率1.60のレンズの方が薄く仕上がるので、遠視のお子様には度数問わずオススメのオプションとなります。もちろん屈折率1.67のレンズに薄型加工をつければもっと薄く仕上がりますよ~
こどもメガネプラザではスタッフがレンズやフレームの選び方などアドバイスいたしますので、是非一度お気軽にご相談ください。